白色のボールペン

つれづれなるままに

学生会館に住むことについて

 学生会館とは大学生が生活する建物の一種である。学生会館には基本学生以外には住んでいない。食事付きであり個室であることが多い。イメージとしては寮生活と自炊生活の双方の利点を併せ持っている中間体である。ひとりで暮らしていける自信はないが、個人の空間や時間も大事にしたいという人にはあっていると思う。私が以前学生会館に住んでいた経験からの学生会館の利点や不便な点をまとめるので住まいを選ぶのに参考にしてほしい。

 学生会館を選ぶ一人暮らしにない利点は、食事を作らなくてもよいということ、友人が増えやすいということが挙げられる。食事の際は共同の食堂を利用すれば友人との会話を楽しめる。寮生活にない利点は、食事や共用部分の清掃が交代制でないこと、個人部屋であるために自由度がそれなりにあるということである。

 ここからはお金のはなしである。学生会館で毎月かかる家賃+食費は4~5万から10万近くまであるので一概にはいえない。しかしながら、個人的には総じて割高であると感じている。割高である理由は、食費が学生会館に払う以外にあり、高くつくからである。食事が出されるので各自の部屋にキッチンがないことがほとんどであるため、休みの時(主に日曜日や祝日、お盆休みなど)は外食を強いられる。昼飯は大学にいるために出ず、弁当を作れないため、学食などですませることになる。また、大学生は飲み会が少なくないのでそこでの出費もある。また、家賃の割には部屋が狭いという傾向がある。これは学生会館がおそらく大学から立地がよく、一人暮らしほどハードルが低くないため人気であるからだろう。部屋が狭いのはたまり場とならないという意味ではいいのかもしれない。この辺りは個人の好みである。このような理由で生活費が安くなるとは思わない。

 住まいを選ぶ際は、大学入試の日に道で配っているパンフレットを利用するとよいだろう。同大学の学生が多く住んでいるおすすめの物件が示されている。最近では合格発表前に部屋の予約可能な場所もあり、合格発表後に部屋探しをしてもいいものが残っていない場合もあるので注意してほしい。これは学生会館に限らない(むしろ学生会館でないところで多い)。門限があるところとないところがあるように、学生会館にもひとつひとつ特徴があるので何を優先させるかを判断して選ぶのがよい。これは一つの提案であるが、大学入学時は友人が少なく、わからないことばかりなので学生会館で同期と仲良くなり、先輩にアドバイスをもらいながら大学生活に慣れていき2年目に1人暮らしをするということも可能である。